ピコレーザーとCO2レーザーの違い|効果・痛み・費用まで解説

美容皮膚科

美容皮膚科で人気の「ピコレーザー」と「CO2レーザー」は、どちらも肌トラブルに有効ですが、得意とする症状や施術時の感覚、副作用のリスクなどが異なります。ここでは効果・痛み・副作用・ダウンタイム・費用の5つの観点からわかりやすく解説します。

1.効果・対応できる肌悩みの違い

ピコレーザーの効果

ピコレーザーは非常に短いパルスで照射するため、熱ダメージが少なく、シミ・そばかす・肝斑など色素沈着に特に効果的です。ピコトーニングでは肌全体のくすみや色ムラを改善し、トーンアップが期待できます。

またピコフラクショナルではコラーゲン生成が促され、ニキビ跡や毛穴、小ジワなど肌質改善にも効果があります。従来よりも少ない回数で結果が出やすいのが特長です。

CO2レーザーの効果

CO2レーザーは水分に反応して皮膚を蒸散させるため、イボやホクロ、盛り上がったシミなどの除去に適しています。また「フラクショナルCO2レーザー」として点状に照射することで、コラーゲン再生を促し、ニキビ跡の凹凸や深いシワ、毛穴の改善にも用いられます。皮膚を直接削る作用があるため、表面を平らに整える治療に向いています。

2.痛みの程度・施術中の感覚

ピコレーザーの痛み

痛みは比較的軽く「輪ゴムで弾かれる程度」と表現されます。部位によってはパチッとした刺激を感じますが、麻酔クリームで十分に緩和可能です。

CO2レーザーの痛み

ホクロやイボ除去では局所麻酔を使うため施術中の痛みはほとんどありません。小さな部位を処置する場合は軽い熱感やチクッとした刺激を感じることがあります。施術後は日焼け後のようなヒリヒリ感が数時間残ることがあります。

3.副作用リスクと頻度

ピコレーザーの副作用

施術直後は赤みや軽い腫れが数時間~1日出ることがあります。稀に炎症後色素沈着を起こすこともありますが、UVケアや保湿で軽減可能です。肝斑治療では出力設定を誤ると悪化するリスクもあるため、医師の診断が重要です。

CO2レーザーの副作用

施術後は必ずカサブタができ、自然にはがれるまで感染予防が必要です。炎症後色素沈着や瘢痕が残るリスクもあるため、術後のケアはとても大切です。ごく稀に色素脱失(白抜け)が起こることもあります。

4.ダウンタイム(日常生活に戻れるまで)

ピコレーザーのダウンタイム

ダウンタイムは短く、赤みが出ても当日~翌日には引くことが多いです。トーニングやフラクショナルでも2~3日以内に回復します。メイクも翌日以降可能です。

CO2レーザーのダウンタイム

1~2週間程度のダウンタイムが必要です。赤みや熱感が数日続き、その後カサブタが1週間ほどで取れます。完全に落ち着くまでは紫外線対策が必須です。

5.費用の目安

ピコレーザーの費用

小さなシミは1回1万円前後、全顔トーニングやフラクショナルは1~2万円程度が相場です。複数回の治療が必要になることが多く、総額は数万円~数十万円程度になるケースもあります。

CO2レーザーの費用

ホクロやイボは1mmあたり約5,000円前後、複数除去ではセット料金になることもあります。フラクショナル照射は1回1~3万円程度。こちらも複数回行う場合は総額で数十万円になることがあります。

まとめ

ピコレーザーは「色素沈着や肌質改善に向いていて、ダウンタイムが短い」のが特徴。CO2レーザーは「イボやホクロ除去、肌表面のリサーフェシングに強い」が、ダウンタイムはやや長めです。どちらを選ぶかは肌悩みやライフスタイル、費用感に応じて決めるのがおすすめです。

まずは信頼できる美容皮膚科で相談し、自分に合った治療方法を提案してもらうのが安心です。

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